創立の目的

我々柔道整復師は、柔道整復師法に基づく免許事業者として、「接骨医」とも呼ばれる身近な医療者として地域住民の健康の向上に奉仕しています。
柔道整復師の歴史は古く、江戸時代中期より医療の一翼を担い、現在小中学生から年配者までの幅広い人々を対象に骨折、脱臼、打撲、捻挫、挫傷の治療の専門家として活動を続けております。

長い業界の歴史にもかかわらず当業界の社会的な地位は高いとはいえず、また一般の人々の当業界への理解も深いとはいえません。
このため、昭和23年に社団法人神奈川柔道整復師会が設立され、一般の人々ヘ当業界の知識の普及が着実に進められています。
しかし、社団法人を中心とした活動にもかかわらず、病院、診療所をはじめとする医療機関の中で我々柔道整復師の経営規模は依然として小さく、活発な経営を行なうための信用力も十分とはいえません。
他の医療サービス業界に負けない技術と知識を高め、その技術を十分に発揮する設備、器具等を完備することが、我々柔道整復師の今後の経営の大きな課題となっています。

これは、我々個々の柔道整復師の力では、解決が困難な問題です。 こうした問題の解決には、我々柔道整復師が団結し、共同事業を実施することによって、知識と技術を高め、経営体質の強化を図ることが最善の方法であります。
この実現のためには、相互扶助の精神のもとに共同事業を行なう協同組合を創立することが不可欠と考えます。